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自動車解体を取り締まる法律:自動車リサイクル法の背景

2005年1月1日、使用済み自動車の解体法やその後の処理に関する内容を取り決めた、自動車リサイクル法が施行されました。これまでは、使用済み自動車は、解体業者や破砕業者などによって、
有用な部品や金属などが取り出されて、一部をリサイクルするなどの処理が行われてきました。

しかし、その処理の過程で、悪質な解体業者等が介在し、使用済み自動車から出てしまう不要な残存部分を不法投棄する例などが目立っていました。

不法投棄が増えると、本来、リサイクルの可能な有用部品がリサイクルされなくなったり、環境を汚染するなどの問題が発生して、社会的なコストが増大してしまうのです。また、近年、レアメタルなど金属の価値が高騰しているため、使用済み自動車に使われている金属部品などに注目が集まっているという事などもあります。

こうした背景により、処理の適切性の確保やリサイクル経路の整備が必要となり、新法が試行されることになったのです。

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